枕草子 二

時節は、正月、三月、四月、五月、七八九月、十一十二月、全てその時々に応じて、一年を通して趣がある。

 

 

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何で二月、十月がないんでしょうか…?

きっと書き忘れた!なんて事はないでしょう。

また調べてみたいと思います^_^

枕草子 一

春は、夜がだんだんと明けようとする頃がいい。

だんだんと白くなっていく山の稜線に接した辺りの空や、紫がかって見える雲が細く長く連なっているのも趣がある。

 

夏は夜がいい。

月夜は言うまでもない。

ほたるのがか蛍がたくさん飛び交っている闇夜もいい。

また、ただ一匹や、二匹など微かに光って飛んで行くのも趣がある。

雨が降るのも趣がある。

 

秋は夕暮れがいい。

夕日が差してきて、今にも山の端に日が沈もうとする頃に、烏が巣に帰ろうと三羽、四羽、二羽、三羽と飛び急いで行くのも味わいがある。

まして、雁なとが連なっているのが遠くに小さく見えるのは大層味わい深い。

日が沈んでしまって、風の音や、虫の鳴き声などは言うまでもなくお趣がある。

 

冬は早朝がいい。

雪が降っている時は言うまでもない。霜が白いのもいい。

またそうでなくても、大変寒い時に火を急いで起こして、炭を持って廊下を通って行くのも大変取り合わせがよい。

昼になって寒さがだんだんと緩んでくるところになると、火桶の火も白い灰が多くなってきて見栄えがしない。

 

 

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有名過ぎるほど、有名な枕草子の冒頭。

久々に古語辞典を引きました…。

リハビリには丁度いいのでは?!

引き続き頑張ります^ ^

枕草子

岩波文庫
校訂者:池田 亀鑑(いけだ・きかん)
1962年10月16日 第1刷発行
2012年09月05日 第68刷発行

上記をテキストにちょこちょこ読んでいきたいと思います。